日立と三菱重工の経営統合

日立製作所三菱重工業経営統合に向けて動き出すことになった。両社の主力である社会インフラ事業を統合することにより、新興国のインフラ市場への競争力を高めるのが狙いだ。両社が統合を決意したのは福島第一原発事故をきっかけとする内外の経営環境の激変だという。全世界的なスマート・コミュニティ化への動きに対応する素晴らしい経営判断と言えよう。日本に技術や人材などの経営資源がない訳ではない。古いパラダイムの中で有効活用されていないだけである。今回の動きは、新しいパラダイムに向けて着々と次の布石を打つ日本企業があることを示してくれた。なでしこジャパンの快挙に次ぐ朗報と言えるのではないか。