コメの先物取引再開

米国債の格下げで世界的な株安の連鎖に歯止めがかからない。ドルとユーロから逃避したマネーは円とスイスフランに向かっており、円とスイスフランがじりじりと上がっている。折しも、昨日、コメの先物取引が72年ぶりに再開された。そもそも、先物取引は江戸時代に大阪の堂島で始まったものだ。長年、コメの価格が統制下に置かれていたため、市場の動きから取り残されていた。とうもろこしや大豆などの商品は国際商品で、ほとんどシカゴ市場の後追いである。コメの先物がシカゴ相場と独立した値動きを見せるのか、大いに興味のあるところだ。また、江戸時代の天才相場師、本間宗久によって考案されたという酒田五法が再び有用性を取り戻すのか、興味は尽きない。