子どもたちの教育

最近、友人に頼まれて、子どもたちを教えている。彼らを見ていて感じるのは、今の子どもたちはとても忙しいということである。何に忙しいかというと、塾に行くのに忙しい。学校や塾で出される宿題をこなすのに忙しい。そして、宿題のほとんどが問題集である。

確かに問題集をこなして問題のパターンを覚えると、ある程度、試験の成績は上がる。何とか子供の成績を良くしたい親御さんの希望に応えようと学校の先生も塾の講師も問題集をやらせることになるのだろう。

しかし、子供たちはパターン思考に慣れてしまって、自分で考えようとしなくなる。パターンに合わない問題にぶつかると、パニックに陥ってしまう。また、毎日、勉強に追われるようになると、勉強そのものが嫌になってしまう。

僕自身は、中学・高校の勉強は基本の反復練習で良いと思っている。ところが、学校で出された試験問題や受験問題を見ると、結構ひねった問題が出されている。そこで仕方なく問題集をこなさせるという悪循環に陥るのだろう。何とか、この悪循環を断ち切る方法はないものか。