2011-01-01から1年間の記事一覧

コメの先物取引再開

米国債の格下げで世界的な株安の連鎖に歯止めがかからない。ドルとユーロから逃避したマネーは円とスイスフランに向かっており、円とスイスフランがじりじりと上がっている。折しも、昨日、コメの先物取引が72年ぶりに再開された。そもそも、先物取引は江戸…

格差経済

昨夜、発表された米雇用統計は市場予想を上回ったものの、外国為替市場の反応は冷淡だった。それどころか、米国経済の二番底突入を懸念して、世界同時株安の様相を呈してきている。アップルやフェイスブックが躍進している一方で、米国経済の本格的な回復の…

日立と三菱重工の経営統合

日立製作所と三菱重工業が経営統合に向けて動き出すことになった。両社の主力である社会インフラ事業を統合することにより、新興国のインフラ市場への競争力を高めるのが狙いだ。両社が統合を決意したのは福島第一原発事故をきっかけとする内外の経営環境の…

民主主義というOS

8月5日付のロンドン・エコノミスト誌のタイトルは、「Turning Japanese」、いわば、「日本化の危機」。債務上限の引き上げをめぐる米国の政争や欧州におけるユーロ危機を評して、米国も欧州も国債の債務不履行リスクを抱えながら、債務削減できない政治的麻…

電力ロビー

昨日、突然、共同通信の記者から、「2003年福井県知事選挙の際の話を聞きたい」と取材を受けた。『脱原発』を掲げて知事選を戦った僕の陣営に対して、関西電力からどのような圧力を受けたか知りたいとのことだった。「高木を応援するなら、今後、仕事を出さ…

「脱原発」か「原発維持」かという神学論争

管首相がついに「脱原発」を打ち出した。もっと議論を尽くすべきだと新聞などで批判されているが、「脱原発」か「原発維持」かという論争は、いわば、どの神に仕えるかという神学論争なので、ボトムアップ式の議論にはなじまない。どちらの神にするかは、最…

苦力国家

円がほとんどの通貨に対して円高となっている。放射能汚染に電力​不足と良い材料が一つもない円がなぜ、買われるのか。欧州はギリ​シアに始まる財政不安、米国は先週の雇用統計発表で明らかになっ​た景気回復の脆弱さと、欧米に比べれば、まだ、日本がましと…

「脱原発」をめぐる対立軸

管首相の苦し紛れの延命策と言われながらも、原発の再稼働をめ​ぐるストレステストの導入で、「脱原発」 vs.「原発維持」という対立軸ができつつある。再稼働をめぐり、あえて海江田経産相と対立してみせたことで、敵は産官複合体の中にある「原子力ムラ」で…

サマータイム

昨日、3時半頃、クライエント企業を訪れるために、品川駅を降りたら、いきなり若い女性に居酒屋に勧誘された。「サマータイム狙いですか」と聞いたら、「そうです」とのこと。サマータイムで退社した社員と間違われたようだ。浜岡原発の停止と7月1日から始ま…