最近の医療事情

数年ぶりに高校時代の友人と夕食をした。いま、ご両親の介護で大変だとため息をついていた。医者をしている彼によれば、県内の介護施設のほとんどが女性を入居者の対象としているそうだ。表向きは男性に開放されていても、施設内の生活プログラムが女性用に作られているため、男性の入居者は耐え切れずにほとんどが施設を出てしまうとのことだった。

また、医大を出たばかりの研修医が地方に残らないのも深刻な問題だと嘆いていた。今年、金沢大学付属病院に残る研修医が3人、福井大学付属病院に残る研修医は何とゼロとのことで、4年後には福井県で医者が足りなくなる。特に、産婦人科のなり手がいないので、福井県内では子供も産めなくなるのではないかと心配していた。まだ、社会問題として取り上げられていないが、隠れた深刻な問題が山積していると痛感させられた。