南条の月

生まれ故郷である南条町(現・南越前町)の福山貢・真里さんご夫妻のお宅で開かれたお月見の会に出席する。生憎、夕方から曇り空で風も出ており、「月よりだんご」の状態だったが、帰りがけに空を見上げると、雲の間から素晴らしい中秋の名月を楽しむことができた。

何より嬉しく、有難かったのは、これまで8年間の政治活動でお世話になった方々が県内各地から50人以上もお見えになったことだ。福井市長選挙が終わってから、なかなか仲間が一同に会する機会をもつことができなかったので、再会を喜ぶとともにあちらこちらで話に花が咲いた。

また、福山さんご夫妻のご配慮で、ご出席された方々に対してこれまでのご支援に対するお礼とお詫びを申し上げることができた。井上靖の作品に「大洗の月」という名作があるが、「大洗の月」の主人公のように帰りがけに見上げた満月の月は皆の気持ちを代弁しているようだった。