結婚式

 先日、高校時代の同級生のお嬢さんの結婚式に出席した。結婚式に出席するのは数年ぶりである。数年前と比べて、かなり様変わりしていた。

 まず、仲人がいない。もう、仲人はほとんどいないと聞いて驚いたが、考えてみると仲人なんていなくても良い。結婚式のときに、歯の浮くような新郎新婦のプロフィールを読み上げるだけである。昨日の結婚式では、新郎の友人である司会者が淡々と新郎新婦の紹介をしていた。

 次に、乾杯までの時間が短い!司会者による開宴の辞と新郎新婦の紹介の後は、新郎の主賓のスピーチだけ。続いて、新婦側の主賓による乾杯の挨拶であった。数年前までは、乾杯にたどりつくまで少なくとも30分はかかったと記憶している。いやはや、最近の若い人は合理的である。

 お決まりのケーキ入刀は、新郎新婦だけでなく、新郎および新婦のご両親も行う。つまり、3組の夫婦が同時にケーキ入刀をする。ご本人たちは笑顔だったが、新郎および新婦のお母さんはいずれも泣いていた。ご自身の結婚式での入刀を思い出して、20数年後にこういう形で結実したと感慨無量なのだろう

 同級生のお嬢さんの結婚式ということで、あらためて自分が歳をとったことを実感した。同じテーブルの同級生との話題も健康談義が中心になる。残念ながら、寄る年波には勝てない。