法事

 この三連休は、鯖江の実家でのんびり過ごした。

 まず、22日(土)は、父の七回忌を行った。父がなくなってから、早いもので6年になる。不思議なことに、父がなくなっても、父がいなくなった気はしない。父は浄土にいると思っているせいか。

 23日(日)、本山誠照寺に出勤して、お彼岸についての法話を行う。浄土真宗のお寺で春、秋のお彼岸にお参りをするのは、お彼岸の日に、太陽が真西に沈むためである。阿弥陀経には、「従是西方、過十万億土、有世界、名曰極楽」と書かれており、西方に沈む太陽を礼拝して、はるかかなたの極楽浄土に思いをはせたのがお彼岸の始まりだという話である。

 24日(月)、東京で待つ家族へのお土産を買う姉に付き合う。その後、「貝と羊の中国人」(新潮新書加藤徹)を読む。京劇研究の専門家が、一味違った視点で、中国と中国人について書いている。目から鱗が落ちる稀に見る好著である。中国に関心のある方には、一読をお勧めする。