議会報道

 昨日、今日と予算特別委員会に出席した。僕は昨日、質問したが、その結果が今日の新聞各紙に載っていた。今年度上半期の一般競争入札の平均落札率が82.8%という記事である。今回の記事の出方を見て、なるほどなと思った。どれだけ突っ込んだ質問をしても、従来と変わらない答弁だと記事にならない。ところが、あまり大したことのない質問でも、答弁に新しい事実が盛り込まれていると記事になるということである。

 新聞に載った平均落札率は、次の質問をするための準備として引き出したものであるが、数字そのものが新しかったので記事になったというわけである。ところが、この数字に基づいて行った本命の質問に対する答弁は従来と変わらないものであったため、記事にならなかった。

 そこで、何とか記事にしてもらおうと、新しい事実を聞き出すことに集中して質問する議員が出てくる。しかし、質問の中には、新しい答弁に結びつかなくても、そうか、そういうやり方があったかと感心させられる質問がある。例えば、昨日の東角操議員の質問は、わずかな手間賃で住民が喜んで行っている川の土手刈りを例に挙げて、住民との協動による河川管理や道路管理を提案するユニークなものであったが、今日の新聞には何も載っていない。マスコミも議会報道のやり方を工夫して欲しいものだ。