東京出張

 今週の月曜日、久しぶりに上京した。旧知の経済産業省の課長と会うためだが、福井市長選挙の絡みで色々な憶測を招いた模様だ。会食中も、会食後もひっきりなしに確認の電話が入ってきた。
 ところで、旧知の課長というのは、横田俊之・地域経済産業政策課長で、ニューヨーク総領事館時代の同僚である。現在、福田総理の特命で地方格差を是正するための経済政策を取りまとめている。地方の現場の声を聞きたいということで、今回、会食の運びとなった。
 横田課長は、農商連携というアイデアを話していた。中小企業を振興するための政策メニューは前からあるので、地方格差是正のために新たに経済産業省が取り組めることというと、そうなるのかなと思った。農商連携については突っ込んだ話はせず、僕の方からは、いまの霞ヶ関はあまりにも市場メカニズムを信用しすぎているのではないか、規模を拡大すれば農業は再生するというものではない、といった問題提起をした。その場で名案が浮かぶほど、地方が抱える問題は簡単ではない。霞ヶ関とは違う地方の視点が参考になることを期待したい。