臨時県会

昨日、臨時県会が開かれた。正副議長の選任、4つある常任委員会、予算特別委員会のメンバーならびに正副委員長の選任が主な仕事である。同時に、副知事、教育長の交代人事についても採決した。

ただ、議会による選任と言っても名ばかりで、最大会派の自民党新政会がすべて決めてしまう。議員総数40名の内、28名が新政会なので、多数決が支配する議会では、新政会の決定が議会の決定ということになる。

現在の県議会を象徴するような出来事として、こんなことがあった。副知事の交代人事の審議に入る直前に突然、議長が休憩を宣言した。すると、一斉に新政会の議員がぞろぞろと議場を退出する。残された議員は一体、何が起きたのか分からず、首を傾げるばかりである。

要は、副知事の交代人事について、理事者側から事前に十分な説明がなかったということらしいが、それだけの理由で延々、2時間50分、議会が空転した。夕方5時過ぎると議会が流会になるので、どうなるのだろうと思っていたら、5時10分前に突然、議会が再開されて、今度は何の説明もないまま、次々に採決が行われて、5時5分にはすべてが終わってしまった。

まるで、新政会の内部だけで議会を運営しているようなものである。新政会としては、統一地方選挙が終わって初めての議会で、「俺たちをなめるなよ」という知事部局に対する軽いご挨拶と、「議会とはこういうところだよ」という新人議員に対する教育のつもりなのだろうか。