議員年金

参院選告示一ヶ月前ということで各紙一斉に参院選について報じた。参院選の争点は、憲法改正から一転して、「年金、政治と金」に様変わりした。当然である。普通の人にとっては憲法改正はどうでもいいあさっての話である。年金は我が身に関わる今日の問題である。5000万件もの年金記録が宙ぶらりんというのは異常なことだ。この国の年金制度は制御不可能の状態に陥っていると言わざるを得ない。

ところで、議員になると議員年金なるものがある。先月、初めて議員報酬を受け取り、明細票を見たら16万円も議員共済費が差し引かれているのでびっくりした。事務局に問い合わせたら、年金の掛け金とのことだった。それでは、いつ、年金を貰えるのか聞くと、3期12年議員を務めたらという。では、1期4年で議員を辞めたらどうなるのかと聞いたら、半分戻るが、半分はかけ捨てとのことだった。そんな議員年金はいらないと言っても、強制加入だから掛け金を払わない訳にはいきませんとのことだった。なるほど、それで、あと1期で年金が貰えると議席にしがみつく議員が増えるわけである。