久しぶりの経済同友会

久しぶりに福井経済同友会の特別例会に出席した。料理の「つま」用にモミジやナンテンの木の葉を販売する事業の仕掛け人である、(株)いろどりの横石知二副社長による講演があった。

徳島県の山奥にある人口2000人の上勝町のJAに赴任した横石さんが、山の斜面に生えている木の葉っぱを売るという途方もないアイデアを28年かかって年商10億円のビジネスに育て上げた感動的なお話であった。

色々と考えさせられたが、なかでも、「場面を作る」ことが大事という話には感心させられた。参加者の机の上に置いてあるペットボトルの水を例にとり、ペットボトルの代わりにみかんを売るには、会議の参加者がみかんを食べる「場面」を想像して、その場面に合うようにゴミ袋と濡れナプキンとセットにすれば売れるのだという。

そうした「場面」に「価値」のある「商品」を開発して、その「場面」がいつ、どこで発生するかという「情報」を仕入れて、そこに商品を送り届ける「仕組み」を作って、初めて商品が売れるという目から鱗のお話であった。

講演後の懇親会では、参議院選挙の応援で福井に来ている麻生外務大臣が飛び入りでスピーチするというサプライズがあった。ニューヨークにいる頃、一度、麻生さんのお世話したことがあるが、その頃に比べると、随分、お痩せになったという印象を受けた。

スピーチは相変わらずのべらんめえ調で、過去2回、参議院選挙で自民党が負けたときは株価が下がったとして、株価を下げたくなかったら自民党を応援して欲しいと経済人に分かりやすいユーモアのある応援演説であった。