プラトン

 提出期限が迫っているので、議会で資産公開資料を作成する。といっても、資産らしい資産はほとんどないので、あっという間にできてしまった。机の上にたまった資料を整理した後、読みかけていたプラトンの『ゴルギアス』を読み終える。

 「力こそ正義である」という現実の政治に失望したプラトンソクラテスの口を借りて、理想の政治のあり方について語るという作品である。およそ政治や社会に携わる人間が考えることがすべて、入れ替わり立ち替わり現れる登場人物によって語られる。古今東西、人間は変わらない。言い換えれば、人間はまったく進歩していないことに気づかされる。

 夕方になって、旧越廼村のガラガラ山キャンプ場に出かけて、女性の支持者たちとバーベキューを楽しむ。以前、てくてく巡業をしている頃に訪れたときは誰もいなくて閑散としていたが、夏休みに入って全国から家族連れの人たちが訪れており賑やかだった。蝉の声を聞きながら、はるか遠くまで越前海岸を見渡せ、最高の気分である。