第一東京弁護士会

 霞ヶ関にある弁護士会館に行って、第一東京弁護士会への入会宣誓式に出席してきた。
 福井弁護士会に入るときは、そんなものものしい儀式はなかった。弁護士会によって、随分、しきたりが異なるものらしい。
 ところで、東京には弁護士会が、東京、第一東京、第二東京と3つもある。ニューヨーク時代の同僚の弁護士に理由を聞いたら、会長選挙の際の派閥抗争で割れたのが原因というから、どこに行っても日本のムラ社会体質は変わらないということだろう。今回、僕が第一東京弁護士会に入ったのは、弁護士会への加入を推薦してくれる弁護士が2人とも第一東京弁護士会の会員だったからである。
 入会宣誓式では、僕以外に外国法事務弁護士の方がもう一人いらっしゃった。ラウンジで待っているときから、どうも見覚えのある方だと思っていたら、国際弁護士の草分け的存在である岡本康夫さんだった(ニューヨークのヒューズ・ハバード&リード法律事務所パートナー)。岡本さんは、よくテレビにも出てくる外交評論家の岡本行夫さんの弟さんである。「初めまして」と挨拶されたので、「ニューヨークでお会いしたことがありますよ。岡本行夫さんの弟さんでしょう。行夫さんは僕が外務省に入ったときの首席事務官です」と言っているところに、当の岡本行夫さんから電話が入って、久しぶりに岡本行夫さんと話すことができた。ご縁とは不思議なものである。